名護市出航ー与論島ー沖永良部島
- 2018.07.10
- 研究航海
台風7号の通過後に、名護市から与論島へ向けて出航しました。
避難してきたタンカーたちの間を縫って出航します。
タンカーの間を縫って仲尾次港から脱出 – Spherical Image – RICOH THETA
すると、突然エンジン停止。すかさずジブセイルを開いて風の力だけで走りながら修理します。
停泊中に燃料パイプにエアーが混入していたことが原因のようでした。ディーゼルエンジン特有のトラブルです。
完全な追い風なので、ウィスカーポールを張り出して走ります。レース艇ではないので速力は5ノットが良いところですが、風を動力に、時間を燃料にして進みます。
うねりは3m程度あり、クオーターリーでは横波を受けて舵を取られてしまいます。操舵輪が無いためうねりに乗るたびにかなり腕力を使います。
トローリングで小ぶりなホンガツオを捕獲しました。
これ以上大きいと食べきれません。
到着した与論島の茶花港。
地元の方がサバニレースの練習をしていました。
入港早々、大きなハリセンボンをゲット。
沖縄ではアバサー汁として高級食材です。
卵巣の焼き物も非常に美味でした。
鋭い棘で全身を護る代わりに、ほぼ無毒化して獲りやすい食材です。
棘だらけの皮も美味しくいただきます。
他にも、クルーがマダラハタなどを釣りました。
翌日には、沖永良部島へ出航。
食べ物には困りません。
釣りをしようとすると、大きなウミガメが釣れてしまい、何度も糸を切られました。
ウミガメは国際的に産卵場所の減少が危惧されていますが、港にいた漁師さんの話では、この島でのウミガメは増えこそすれ減っているはずはないとのことでした。
日本屈指の鍾乳洞、昇竜洞を見学。
鍾乳洞は、太古のサンゴが堆積してできた地層が雨や地下水で浸食され、長い年月を経て形成される自然の造形です。
島の地質学的な成り立ちや、かつて大繁栄した太古のサンゴ礁のイメージが掻き立てられます。
沖永良部島の昇竜洞 – Spherical Image – RICOH THETA
連ドラ「西郷どん」のロケ地としても使われた浜は人工物が無く綺麗でしたが、よく見るとプラスチックや漁具などのゴミが散乱していました。
沖永良部島、西郷どんのロケ地の浜 – Spherical Image – RICOH THETA
この後、船は徳之島を経由して奄美の瀬戸内町に入ります。
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