名護市仲尾次港へ避難
- 2018.07.02
- 研究航海
数日前まで全く穏やかだった海ですが、台風7号が発生し急速に発達しながら北上してきました。
我々の航路よりは南を通過しますが、海が荒れる可能性があり、夜も揺れないところに停泊するために避難しなければなりません。
奄美方面に逃げると、途中の島には避難できる場所が少なく、さらに海が荒れたり夜になってしまうと着岸も困難になります。
地元の人たちに聞きながら選んだ先は名護市の北西側の入江。
曲がりくねった細い水道を抜けて入っていく天然の要害で、非常に美しいところです。
座礁する300m手前。 – Spherical Image – RICOH THETA
ところが水深が浅く、目当ての港に入ろうとしたところ座礁してしまいました。
ブームに登ってヨットを傾かせ、後進をかけて抜け出しました。
たどり着いた先は仲尾次港。沖には貨物船が多数避難してきていました。
夕方には地元の青年たちがサバニ(沖縄古来の漁船)レースの練習。のどかな場所です。
翌日から、台風に備えて船の係留を強化。ロープを増やしたり、カヌーを出して沖にアンカーを打ったり。
合間に龍泉酒造の工場に行って、タイ米から泡盛が出来る過程を見学したり、
川の水質調査をしたり、
深夜のヤンバルでハブを探したり。
そして体制万全で迎えた台風7号。
予想通り、我々の係留地は最も風が緩衝できる立地になっていました。
船が岸壁にたたきつけられて壊れないように、岸から離れるオフショアの風を受けるようにしています。
台風通過時の様子の動画です。風で揺れはしますが、十分に緩衝できる立地と係留になりました。
台風7号は夜半に奄美大島以北へ抜けて行きました。
明日は与論島へ向けて走ります。
-
前の記事
伊江島 2018.07.01
-
次の記事
名護市出航ー与論島ー沖永良部島 2018.07.10