伊勢協生農園研修

伊勢協生農園研修

桜自然塾が運営する伊勢協生農園にて、協生農法への理解を深めるために社団メンバーの研修を行いました。

最初に向かったのは茅原農園。

夏の間は最低限の草刈りで管理され、草がぼうぼうに茂る中を分け入っていくと、水路の周りにはキュウリやカボチャの蔓が繁茂し、花を咲かせ実をつけています。


マムシが出るため長靴が必須です。農園の管理スタッフは実際に5回ほどマムシと遭遇したそうです。

所々でマムシの生臭い匂いがするのを嗅ぎ回る太田講師。

春には小さかったトノサマガエルが立派なサイズに成長していました。

姫リンゴが枝もたわわに結実し、すでに食べることができます。協生農法では無耕起・無施肥・無農薬の「普通のリンゴ」と呼んでいます。

ナスの花と実。

慣行では小さく青いうちに収穫するキュウリですが、協生農法では大きく熟してその名の通り「黄ウリ」になってからも夏の主力産物として活用します。

次に向かったのは佐伯谷の協生フルーツ園。
放置された杉檜林を剪定し、生かしたまま農園のフェンスやパッションフルーツやキウイなどつる性果樹を這わせる棚として利用しています。

近くの谷には天然のマタタビが自生。漢方薬として珍重される虫瘤ができています。

人の手によって管理された事により、生えてくる草も変化しているように見受けられます。

イノシシ鍋の具としても使われるベニバナボロギク。生食しても爽やかな芳香があり、夏のハーブとしても使えます。

帰り道に、初代協生農園であるムー農園をドローンで撮影しました。

その後、ゴーリキマリンビレッジに戻り昼食。
ビレッジのガーデンは元々砂利を固めて敷き詰めた不毛の土地でしたが、年々草の茂る丈が増えてきて、そろそろ羊などの家畜も放牧できそうな状態に遷移してきました。

昼食は特製ブイヤベース(イノシシともクズガニの出汁入り)、ゴーリキ定番のタコ飯、

鹿肉ステーキのブラックベリーソース、


そして収穫されたキュウリ、マクワウリ、スイカなど。



いずれも余分な有機物を外から投入されていない、自力で育った野生の産物のパワーを持った食材を使っています。

食後には海水を100%煮詰めて作った協生ムー塩とイノシシジャーキーの出来立てを試食。

持ち帰り用に、様々なお茶やハーブ、野菜や惣菜を皆それぞれ購入していきました。桜自然塾では目的や用途に右往じて常に広いラインナップの協生産物を取り揃えています。

食後は3時間に及ぶシネコカルチャーメンバーの質問タイム。協生農法の研究や実践に際して感じている様々な疑問を野人・大塚さんに直接聞ける貴重な機会となりました。