山中湖村で協生農法について講演
- 2019.03.31
- 活動報告
3月24日に山梨県南都留郡山中湖村のFood Court SANKAKUにて協生農法の勉強会が開催され、当法人の太田が講演してきました。
今回この会をコーディネートしてくださった脳外科医の荘司さんの案内で山中湖村へ向かい、到着後は主催であるGOJAPAN次世代農業研究会の荒山さんにご本人がこれから協生農園を立ち上げる予定だという土地を見せていただきました。
テニスブームの頃にたくさんつくられたテニスコートが現在では山中湖村にたくさん余ってしまっていて、この土地も元々はテニスコートだったところを荒山さんが農地に転換したものです。この中の一画で協生農法を実践する予定だそうです。
会場に戻ってからランチをとり、勉強会が始まりました。
荘司さんのご挨拶のあと、太田が協生農法について講演しました。講演の内容が伝わったか不安なところもありましたが、講演後の質疑応答では会場の方々から様々なご意見をいただけて、地球環境や食料生産の問題についてみなさまが考えてくださったことが伺えました。
その後、上智大学の織朱實先生が「地球環境をゲームを通して考える」と題して講演をしてくださいまして、私もそこで行われた「SDGsゲーム」に参加させていただきました。
※SDGs = Sustainable Development Goals の略で、日本語では「持続可能な開発目標」
各参加者がゲーム内で個人あるいは国のトップとなったような設定で、実際に各々が様々な施策を実行していきゲームを進めていきます。
参加者はそれぞれに自分の目標(経済成長・お金を稼ぐこと・精神的ゆとりを得ること・自然との共生 など)が与えられ、ゲームの中ではその与えられた目標の達成に向かって動かねばなりません。しかし同時に、地球全体の状態を気にすることも求められます。
例えば経済成長だけを優先して動いてしまうと環境を破壊したり、時間的余裕がなくなったりしてしまいます。逆に、自然や個人の時間、精神的余裕だけを大切に動いても全体の経済が回らなくなったり、社会基盤が整備できなかったりで上手くいかなくなる、というようなことも起きます。
個々人が自分の目標に向かって動く中で、地球全体に与える影響というものも考えて、お互いにバランスをとっていかねば、地球全体でより良い状態にはならないということがわかりやすく体験できるゲームでした。
今回はゲームであり参加者全員が地球全体のより良い状態を目指して動けたため、ゲーム内での地球が良い状態になりましたが、現実はそう簡単にはいきません。SDGsの多くに貢献できる協生農法の研究・社会実装を進めて行くために、有意義な学びをさせていただきました。
最後に懇親会に参加させていただき、現地の方々と協生農法について議論させていただきました。
富士山周辺では他にも協生農法の実践が始まっており、今後の発展が期待されます。
今回お世話になった荘司さん、荒山さん、織先生、参加者のみなさまに感謝申し上げます。
-
前の記事
桜自然塾の視察旅行に参加(4):鹿児島県指宿市 2019.03.24
-
次の記事
桜自然塾にて研修 (1) 2019.06.01