諏訪之瀬島(2)

諏訪之瀬島(2)

台風10号が那覇付近を通過する間、諏訪之瀬島の陸調査を行いました。
島の様子を写真で紹介します。

島は至る所火山弾の上に火山灰が積もり、柔らかく雨が降ると滑りやすい土壌です。火山活動の影響で、島の上部はまだ裸地の部分も多いです。

根上岳のナベダオ(旧噴火口が火山灰で平らになった場所)にあるヤマザクラの巨木。

諏訪之瀬島、根上岳のヤマザクラの巨木 – Spherical Image – RICOH THETA

根上岳の麓にいるウシ。

トカラカラスアゲハもいました。

(正式には カラスアゲハトカラ列島亜種、メス)

近代における島の開拓者、藤井富伝のお墓。

その東には、昭和51年の台風19号で壊滅した旧集落跡があります。
鬱蒼とした竹薮に覆われ、わずかに昔のものと思われる貯水槽が確認できるのみです。

旧集落の下には巨大なガジュマルがあります。

近くには八幡神社。40年前のアルバムの写真と同じように、天然木の鳥居が建っています。

上が現在、下の左中段が40年前の鳥居の様子です。

東に下って切石港です。
台風10号の影響で、巨大な波が岸壁を洗っています。


こんな嵐でもウミガメがいます。国内有数の産卵地です。

見上げると断崖絶壁には野生のヤギが数匹。島の貴重な食料でもあります。

海岸近くにある乙姫の洞窟。

諏訪之瀬島の乙姫の洞窟 – Spherical Image – RICOH THETA

潮見崎の下のナハ浜には、大量の漁具やプラスチックゴミが打ち上げられていました。

諏訪之瀬島ナハ浜の漂着ゴミ – Spherical Image – RICOH THETA

ご神体と注連縄のように見えますが、ゴミが巻きついている岩です。

西側に下って以前ヨットを停泊した元浦港。
ここも堤防を越える大波が押し寄せていますが、中は静かです。

ヤマハが作った空港の滑走路跡地。現在は「場外離着陸場」と呼ばれています。

滑走路脇にある管理棟は、野人・大塚さんが1年間寝泊まりした場所です。
今は建物はなく、高い草が生い茂っています。

上が現在の様子、下が40年前の写真。

ヤマハリゾートの跡地。
ブロック造りの宿舎は、村人のために唯一残された建物です。現在は倉庫として使われています。

果樹園、農園の跡地。

ヤマハのクラブハウスがあった場所は、今ではキャンプ場になっています。