諏訪之瀬島(2)
- 2018.07.23
- 研究航海
台風10号が那覇付近を通過する間、諏訪之瀬島の陸調査を行いました。
島の様子を写真で紹介します。
島は至る所火山弾の上に火山灰が積もり、柔らかく雨が降ると滑りやすい土壌です。火山活動の影響で、島の上部はまだ裸地の部分も多いです。
根上岳のナベダオ(旧噴火口が火山灰で平らになった場所)にあるヤマザクラの巨木。
諏訪之瀬島、根上岳のヤマザクラの巨木 – Spherical Image – RICOH THETA
根上岳の麓にいるウシ。
トカラカラスアゲハもいました。
(正式には カラスアゲハトカラ列島亜種、メス)
近代における島の開拓者、藤井富伝のお墓。
その東には、昭和51年の台風19号で壊滅した旧集落跡があります。
鬱蒼とした竹薮に覆われ、わずかに昔のものと思われる貯水槽が確認できるのみです。
旧集落の下には巨大なガジュマルがあります。
近くには八幡神社。40年前のアルバムの写真と同じように、天然木の鳥居が建っています。
上が現在、下の左中段が40年前の鳥居の様子です。
東に下って切石港です。
台風10号の影響で、巨大な波が岸壁を洗っています。
こんな嵐でもウミガメがいます。国内有数の産卵地です。
見上げると断崖絶壁には野生のヤギが数匹。島の貴重な食料でもあります。
海岸近くにある乙姫の洞窟。
諏訪之瀬島の乙姫の洞窟 – Spherical Image – RICOH THETA
潮見崎の下のナハ浜には、大量の漁具やプラスチックゴミが打ち上げられていました。
諏訪之瀬島ナハ浜の漂着ゴミ – Spherical Image – RICOH THETA
ご神体と注連縄のように見えますが、ゴミが巻きついている岩です。
西側に下って以前ヨットを停泊した元浦港。
ここも堤防を越える大波が押し寄せていますが、中は静かです。
ヤマハが作った空港の滑走路跡地。現在は「場外離着陸場」と呼ばれています。
滑走路脇にある管理棟は、野人・大塚さんが1年間寝泊まりした場所です。
今は建物はなく、高い草が生い茂っています。
上が現在の様子、下が40年前の写真。
ヤマハリゾートの跡地。
ブロック造りの宿舎は、村人のために唯一残された建物です。現在は倉庫として使われています。
果樹園、農園の跡地。
ヤマハのクラブハウスがあった場所は、今ではキャンプ場になっています。
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