桜自然塾の視察旅行に参加(3):宮崎通過ー鹿児島県 桜島ー指宿
- 2019.03.23
- 視察旅行
三日目は、協生農法南西諸島ネットワークの1つの要となる鹿児島県指宿市の農園予定地の視察に向かいました。
午前中は大分県津久見市から宮崎県を通過し鹿児島まで、道路沿いの土地利用や植生について議論しながら進みます。
高く育ったスギ・ヒノキ林の中でも、ヤマザクラだけは鳥による播種伝搬で定着し、ちょうどこの時期の花が見頃です。
途中のパーキングエリアで植物の観察をする面々。
竹林も上から覆い尽くし、動物は傷つけずに植物の上を這い上がる最強の鉤爪を持ったカギカズラ。秋に赤く発色する鉤爪の部分はチョウトウコウという漢方生薬として使われる。
地面には一面にスミレ。
人類発祥より遥か昔、植物の上陸進化の際に初めて昆虫を使った受粉戦略を展開したマグノリアの一種であるコブシの花。今でも豊かな芳香を放ち、小さな甲虫類が頻繁に受粉に行き交っている。
鹿児島に入ると、野人さんのヤマハ時代の思い出の地がたくさんあります。
屋久島の船を避難させた天然の要害、新帒湾(シンタイワン)。海図にしか載っていない避難港です。
昔は桜島の噴火の溶岩で覆われてから植生の一次遷移が進む前で松林が無く、一面岩肌をよじ登って道路に出たそうです。
背後には今でも噴煙を上げる桜島。
鹿児島市内に入った頃に、さらに噴煙を増し小規模な噴火を始めました。
避難するように桜島フェリーに乗り込み、船内の老舗「やぶ金」でうどんの昼食をとります。
錦江湾の西側に渡った先を南下し、指宿・山川へ。山川港も野人さんがヤマハ時代に走りまわり、色んな意味でお世話になった避難港です。
現地の農園管理者と落ち合い、午後は農園予定地の視察に向かいます。
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