谷山

谷山

第一レグもついに最終日です。
指宿を出港し、ワンポンリーフで鹿児島湾を北上すること4時間、谷山港へ到着しました。

桜島を背後に、谷山港の赤灯台を回ったゴールの瞬間です。

谷山港内のKMSヨットヤードに入港します。

鹿児島湾の谷山港にあるKMSヨットヤードに入港。研究航海第一レグの終着地。 – Spherical Image – RICOH THETA



ひとまず係留して陸に上がります。

第一レグを走りきったクルーと、近くの居酒屋で打ち上げを行いました。

ブログに書いていないことも含めて、本当に色々なことがありましたが、ひとまず3人とも健康に終えられたことに感謝です。
今回の航海を通じて、各人それぞれに自分のフィールドを深める経験を積むことができたようです。皆それぞれ癖がある人間ですが、言葉以上にそれぞれの特性を尊重する密な時間が流れていたように思いました。

当初は終着地に天草を予定していた第一レグは、ひとまずここ谷山港でピリオドを打ちます。
4度の嵐に5回見舞われるという激しい天候変化の中で、トカラ列島を中心に陸海の生態系調査を敢行し、協生農法に関係する人々との交流を行うことができました。
航海を通じて得た経験、人のつながり、そしてデータを活かしたり発表するのはまだまだこれからです。

翌日、今回使用した船・バーゴを宜野湾以来1年半ぶりに上架しました。
ベルトを船底にくぐらせてクレーンで釣り上げます。

一回目はスクリューの下にベルトがかかってしまい、やり直しです。

二回目はうまく持ち上がりました。

硫黄島の長浜港に停泊した影響で、船底が赤茶けています。

谷山港のKMSヨットヤードにて、我らが調査船バーゴ・ウィナーの上架。硫黄島を経て船底は赤茶色に染まっている。 – Spherical Image – RICOH THETA


スクリューと船底の結合部のゴムが劣化して剥がれていました。

第二レグの開始前には修繕が必要です。

圧力をかけた水で船底を掃除します。

きれいになったキール。
いく筋もの傷があり、海底の岩礁に擦っていたことがわかります。

次回出港する前に、船底塗装もやり直す必要があるでしょう。

最後に、花田船長と記念撮影。

日数が進むにつれ、「しんどいわ」と笑いながらもみるみる生気を増していった生ける達人。度重なるエンジンの故障も全て手作業で直し、過酷さを増すほど楽しんでいたように見えました。
研究航海の意義以上に、このようなレジェンド級の方と共に過ごせた日々を誇りに思います。